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悲鳴をあげる身体(PHP選書)



著者は現在大阪大学名誉教授の鷲田清一氏。
PHP研究所から690円。

一回講演を聞いたことがあるが、ステージの真ん中に立って映像資料を出すわけでもなく、特に抑揚のある話術があるわけでもないが淡々と話すもなぜか引き込まれる講演。おそらく話す中身にチカラがあるからのことだろう。

本書はそんな鷲田氏のお得意の身体論なんだが、刊行の1998年の10年後(!)、2008年第14刷を読んでいるわけだから地味に売れているようだ。

なんというか、何に役立てるというわけでもないのだがヒトの体の基礎をなす「身体」を論じた本書は自分自身(の基礎)と世の中の関わりについて考えを巡らせることになる内容。これこそ、ザ・教養といった中身なんだが、まぁ、地味に面白い本です。

心脳コントロール社会(ちくま新書)



ブックオフでたまたま手にとった本書.心に訴えるマーケティングを扱ったものですが,要するに情報に「わかりやすさ」を求めすぎると情報の送り手にコントロールされるから気をつけましょうね,ということを訴えています.

昨今のメディア露出の多い政治家さんたちにも共通しているようにも思いますが,,

大国アメリカはスポ-ツで動く(新潮社)



これはどこで買ったんだっけ?忘れた.でもいい.「スポーツ大国アメリカ」という言葉はよく聞くが,「果たして?」と思っていたので本屋で見つけて読んでみた.

アメリカの中でも例外的に現在でも好調なのがスポーツ産業,中でもプロスポーツであるとして,スポーツアメリカの政治,経済の関連を述べているが,「だだっ広いアメリカだと,娯楽の選択肢が少なくなってスポーツ観戦(ライブ&TV)への消費が多くなる」というのは確かなようなこととなっている.

そうなると,国土が狭くて,国内でのヒトの移動がアメリカ国内よりも比較的容易であるが故に多くの人にとって娯楽の選択肢が多くなる日本でアメリカ並みにスポーツイベントへの消費が増えるかといったら,ひと工夫もふた工夫も努力が必要なのかも知れない.そうなるとスポーツ関連の消費が日本全体の消費を引っ張るかといえば「?」だろう.

「夏がきらーい,だって野球中継でドラマ放映がなくなったりするんだもーん」「オリンピックきらーい,だっていつもの曜日のドラマ放映がなくなるんだもーん」というお方にはサラリーマン時代はよく遭遇した.「スポーツで国を立てる」というならば,全部とは言わないがそういう方々をどれだけ引きこんでスポーツ関連の消費を拡大するか(風が吹けば桶屋がもうかる式でもよかろう),そういう方々に「あなたの生活,健康はスポーツ産業,政策およびその副産物,効果によってこれだけ支えられているんですよ」と説明できるぐらいのカラクリを作ることも重要だと思うのだがさて.

なぜ、国際教養大学で人材は育つのか (祥伝社黄金文庫)



祥伝社から550円

仕事で近くを通ったことありますが、その時は公立国際ねぇ、教養ねぇ、それにしても空港近いけど町から遠いねぇ、ぐらいの感想だったがこんなすごい大学だったとは、というのが昨今のメディアでのこの大学の評判に対する感想。

英語で授業というのがクローズアップされていますが、それを支える教務、総務、そして教員を採用する人事、出口を確保する就職など、教育を支える周辺の力も忘れてはならないはず。そのあたりはあまり本書では触れられていませんが、ホントに重要なところだからこそ触れないのかも知れません。

まぁ、アマゾンの読者評にはあまり(本書を通した)この大学の評価はいいことは書かれていませんが、出口での出口の先からの評価が高いというのは重要なことでしょう。所詮、大学での専攻がそのまま職業につながるなんてお方は世の中少ないわけですし。そういう意味では基本教養を英語で教育するというのは特色としてアリでしょう。

ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか



角川書店より1,600円。

我々人間進化を4つの切り口からさぐった4回シリーズ番組を(内幕とともに)まとめたもの。
番組で引き込まれ、本書でまた引き込まれ、である。

協力する心、攻撃?する心、農耕貨幣とおよそ我々がサルとはここが違うぜ、といって自覚しているものに迫っています。もともとテレビ向けに編集したストーリーを文字にしているので内容濃いのに読みやすいです。

組織行動のマネジメント



ダイヤモンド社より2,940円

著者は元サンディエゴ州立大学教授で,訳者は慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授.あとがきによれば「世界の多くの」ビジネススクール組織行動論の教科書として用いられる書とあったが,第8版となるほどのロングセラーだけあって,所謂人事組織について経営学・心理学の研究を総説(とまではいかないか?)しつつ論じている.

まぁ,数多の自己啓発本?なんかよりよっぽど面白いので立ち読みで終わるなんてことはまずありませんな.

オーケストラの経営学



東洋経済新報社より1,680円

著者は京都産業大学経営学部准教授,京都産業大学大学院マネジメント研究科准教授にして,プロのヴィオラ奏者.云わば「職人」であるプロの演奏家が集団として「興行」を行い,なおかつ「文化的」なものとして公的な支援を受けるのはエリートスポーツの活動とも似ている点が多くみられる.

いわゆる個々の演奏家の技能の錬成というミクロ的なコーチングよりも,そういった人を束ねていかに価値を高めるかといったマクロ的なコーチングでの示唆が多くみられる書籍である.



いまこそハイエクに学べ: 〈戦略〉としての思想史



春秋社から2,100円

ハイエクがどういう人物かわからなければGoogle他で検索してみればいいのであまりここでは掲載しませんが,ここに来て行き詰まりを見せている世の中で注目(再評価?)されてきている経済学者というか社会思想家

そしてハイエクの言う競争ですが,紹介したこの書籍だと「競争」ということはあまり彼の中心的な仕事ではなかったようで,「競争も」言及している,ということのようです.

ですが,この解説本によれば,ハイエクはその著書で「人々は,ほおっておくと生存のために競争をする.」「だが,賢いことに競争を極めるとお互い存立できなくなる(共倒れになる)ということを勝手に認識するから,そうならないためのルールをつくる」「そしてうまい具合に共存・協同する」ということを述べているようです.

で,まぁ,このことが,本書の中だと大陸系(特にドイツ)のように,政府がある程度何事も計画して(規定して)進めるのではあまり世の中が活性化しないのでよろしくない.ある程度,好き勝手にさせて,そのうちルールだとか相互扶助?みたいなものが発生するのを待つのが良いんではないの?みたいな政策論みたいなことも書かれているわけです.

そしてどうも「競争」という言葉はスポーツだとか体育の中ではハイエクが想定していたように最終的には「協同」につながるものとしてはスポーツの中ではとらえられていなかったようです.しかし,そこはきちんと「協同」をセットにして教えましょう,といったことは考えられていたようです.

とはいえ,集団の中での協力,といったことは教えられていても,「負けたら頑張りましょう」ということは体育だと一貫しているようで「負けたら,別のフィールドへ(要するに負けが続くようなら自分の得意分野を考えましょう)」といった「競争による多様性拡大のための作用」といったことは述べられていなかったような.

野生の思考



みすず書房から5,040円

素直に読めば面白いですね.所謂「未開人」の習俗,習慣(特に婚姻,誕生,葬送)にも法則性があって,主に「トーテム」として動植物ほかになぞらえられる習慣,「カースト」(インドのそれとはまた異なるような)としてその職業的属性になぞらえられる習慣等による法則として読み解いているのは面白く読めました.そして,そこに日本の伝統的宗教の儀式ほか子供のころから聞いてきたいろんな習慣を重ね合わせると,自分の身の回りにも「トーテム」として読み解けるもの,「カースト」として読み解けるものなどがあって面白く読めました.

ただ,こういった民俗学?上の分析って今もオーソドックスなの?どこまで彼の(著者の)オリジナルなの?どこまで(今でも)普遍的なの?などと考えたりしつつ,読後印象を振り返りつつ,手元にあった某研究所の紀要にあった文化人類学?の文献をパラパラっと見てみると,「うーん,古典の手法はどこの分野でもやっぱり古典なのかな?」などと考えてみたりもします.だからといって深入りしようとは思いませんが.

そして最終章の「歴史と弁証法」で一気に難解になるわけですが,何故難解なのか自分なりに振り返って考えてみると,サルトル批判をしつつもサルトルの概要をある程度わかってないと,「レヴィストロースはなぜサルトルを批判しているのか?」がわからないということに行きつきました.でも,はい,自分はサルトルをよく知りませんので理解がおよびませんでした.ともかくも,「発展的に歴史を進歩させてきた社会」の方が「一見したところ発展的に展開してきたわけではないが,複雑なルールをはりめぐらせている社会」よりも上にあるわけではない,という内容が書いてありそうなことだけはなんとなく理解できたようです.ともかくもこの最終章だけはどこかで解説書を読まないとわかんなさそうでした.

この手法を自分の仕事に落とし込もうとは思わないけども,複合的な要素から出来上がってるものをある切り口で分析して読み解いてみましょうか?という姿勢は何だか自分のやっている専門の仕事と共通してそうな印象だけはあったかな?

競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)



中央公論新社から819円.

競争について扱っているが,ここでいう競争勝者総取り,敗者は全て失う,,,のような競争でなく,誰もが何度でも参入でき,そして出発点は公平競争の場も公平,という意味での競争.「負け」と負けの結果による多様性の拡大が重要なようだ.

とはいえ大抵の人にとって競争といったら前者.それでもその認識を新たにして,実は競争は必要だし,大して悪いもんでもないんだよ,という一冊.

Appendix

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Author:kojim69
趣味でも仕事でも本を読みます。
本を読むのことで無限の時間を手に入れられます。
読んだ本のエッセンスを共有することで無限×無限の豊饒の時を手に入れられます。

そんな無限以上の無限を手に入れるために書庫を開放いたします。

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